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ガクチカの成果がない場合の書き方5ステップ|大手内定者7名のガクチカ例文付き

更新日:2023年4月2日

「ガクチカに書けるような成果がない」

「アルバイトくらいしか学生時代に経験してない」

と悩んでいませんか。


ガクチカの成果がなく悩む就活生は多いですが、ガクチカは留学や起業など大きな経験でなくても十分評価されます。


自己分析や他の人に自分の強みを聞いてみることで、自分では気がつかなかったアピールできる経験が見つかることもあります。


本記事では、ガクチカの見つけ方や評価基準、作り方を解説します。



ガクチカの成果がなく書けない場合はどうする?


ガクチカでインパクトを残せるような成果がなく悩む人は多いものです。

ただ、ガクチカは成果を出すまでにどのような努力をしたのかや、その経験から学んだことを自分なりに理解できているかも大切です。


成果はあくまでもガクチカ全体の評価基準の一つであり、その成果までのプロセスや活かせた強みの方が評価される場合もあります。

よって成果にインパクトはないからといって、ガクチカのアピールポイントがないとはいえません。


ガクチカになる困難な点がない場合は注意が必要


ガクチカで伝えられる困難だったこと、挫折経験がないエピソードは注意が必要です。

採用担当者がESや面接でガクチカを聞く目的の一つに、その学生が会社で困難な出来事にあった際に頑張ることができるのか見極めることが挙げられます。


困難なエピソードがない場合は、2つの理由と解決策があります。


ケース1. 困難と感じる基準が高すぎる

今までの経験で、努力をしたことや失敗したことはあるものの、挫折をすることなく対応している人は困難が見つけづらいです。


他の人ならば、落ち込んだり挫折を味わう経験でも、精神が強い人だと困難だと感じていない場合もあります。

このような場合、これまでの人生で掲げた「高い目標」や、目標を達成するにあたって難しいと感じたことを些細なことでもいいので見つけてみてください。


また、資格取得にあたり深夜まで勉強した、サークルの仕事を毎日何かしらやっていたなど、打ち込んでいたことはないかも振り返ってみてください。


ケース2. 困難を楽しんでいて気づいていない

困難な出来事を乗り越えることを楽しんでいると、挫折経験・失敗経験を見つけにくいです。


多くの場合、目標達成までの過程で失敗をしたり、目標達成がなかなかできずに焦るなどネガティブな感情を抱きがちです。

そうした努力や挫折を楽しめているならば、それはアピールポイントになります。


周りのメンバーをまとめた経験、反対にあっても努力をしたり自分の意見を通した経験、高い目標に向かって努力した経験がないか振り返ってみてください。


ガクチカの評価基準の理解が必須

ガクチカに用いるエピソードや成果を選ぶ際には、ガクチカの評価基準への理解が必要です。

こちらでは、評価されやすいポイントを解説します。


経験や実績のインパクトはそれだけで高評価に直結

経験や実績はガクチカの評価の全てではないですが、やはりインパクトが大きいほど高評価が得られやすいです。


「◯◯人中1位の営業成績」や「創部以来初めてのベスト4進出」など、数値でどれだけすごい成果を出せたのかアピールできるとベストです。


しかし、成果にインパクトがないからといって、そのエピソードを使用できないわけではありません。

自分の価値観や強みが活きた成果ならば、インパクトを気にしすぎる必要はありません。

サークルやクラブ活動で優勝した経験、リーダーとして活躍した経験がなくても自分自身がどのような役割を務めていたのか、どのような強みが周りから評価されていたのか考えてみましょう。


思考力やモチベーションの源泉

ガクチカでは思考力・モチベーションの源泉をアピールすることが重要です。


ガクチカでいう思考力とは、その出来事を様々な角度から見て、どのように行動にうつしたのかという点です。

社会に出てからも、業務を多角的な視点から見て解決する力につながります。


また、モチベーションの源泉はガクチカで伝える困難を乗り越える際や目標達成までの道のりで、どのような気持ちで努力を続けたのかを伝えます。

このモチベーションの源泉によって、採用担当者側は社会に出た際にもどのような気持ちで仕事に取り組むのか知ることができます。


ガクチカでの学びを企業に還元できるか

ガクチカで得られた学びがその企業で活かせるものであるのかも重要です。

ガクチカでは、困難を乗り越えた際に何を学んだのか、どのような能力が活きたのかを伝える必要があります。


社会に出た際も、物事から学び、次に活かしていくことは重要です。

会社側はこの学びで、物事から何を吸収できる人なのか、どのような強みやスキルを持っているのかを判断します。

学び、強みがその企業で活きるものではないと、会社にマッチした人材と評価されにくくなります。


例えば、協調性が重んじられる会社で、個人で黙々と頑張り続ける力をアピールしても、高評価にはつながりません。

しっかりと企業分析をして、会社が求める人物像に合った学びを伝えましょう。


ガクチカや強みがない場合の見つけ方


STEP1. 自己分析を自分でやってみる

まずは自己分析を自分でやってみましょう。


自分の特徴をポジティブに捉え、言語化することが重要です。

自分の意見がない人=他人の意見を尊重できる人、飽きっぽい=様々なことに興味が持てるなど、自分がネガティブに考えていることも、捉え方次第で強みとなります。

自分の特徴を書き出して、ポジティブに捉え直してみましょう。


STEP2. 周りに自分の強みや弱みを聞いてみる

自分の特徴がある程度分かったら、他人からもフィードバックをもらいましょう。


フィードバックは長い時間を共にしている家族や大学、高校の友人などがおすすめです。

一つのコミュニティだけでなく、様々なコミュニティの人から話を聞くと、より理解が深まります。

自分に感じる印象、特徴を聞き、なぜそのように感じるのか具体的なシーンを聞いてみましょう。


フィードバックをもらったら、自分自身では自分の特徴をどのように捉えているのか、何故そのように感じたのか原体験を整理してみましょう。


STEP3. 論理性のある文章にまとめる

ガクチカの内容、課題、解決策、結果を文章で表現できるようにします。


自己分析で出てきた特徴を表すエピソードを選び、困難だったこと、失敗を乗り越えた経験を書き出してみましょう。

論理性のある文章で、全体を伝えられるところまで持っていきます。


STEP4. 個性のある内容か確認する

文章化ができたら、内容に個性が出ているのか確認しましょう。


企業側は何百人ものガクチカを聞くため、やはり個性やインパクトがないと埋もれてしまい、高評価にはつながりません。

活動にかける想いやモチベーション、課題から解決策を考えていく過程に独自の思考が含まれています。


自己分析の内容も振り返り、自分自身の個性を伝えられるようにしましょう。


STEP5. 志望企業に合ったものか確認

ガクチカがある程度作れたら、アピールする強みが企業に合ったものなのか、ガクチカが自分のビジョンのきっかけとなっているのかを確認します。

ガクチカから志望動機の一貫性があると、より高評価が得られやすくなります。


ガクチカがない場合の作り方


ガクチカに使えるようなエピソードはどうしてもない場合は、時間があるならば今からエピソードを作るのもおすすめです。

具体的には下記5点の方法があります。


長期インターンへの参加

長期インターンに参加すると、周りと差別化が図れるガクチカが作りやすいです。


長期インターンは周りよりも早く、会社の一員としてプロジェクトを経験するため、社会に出た際の再現性が高いエピソードとなります。

また、ここから得られた学びや強みも社会に活かしやすいものになりやすく、説得力が増します。


できれば、大学1・2年生の早いうちから長期インターンに参加することをおすすめします。


ボランティアにチャレンジ

ボランティアにチャレンジするのもおすすめです。


大学の学生団体など、ボランティア団体は多く存在するため、自分に合ったものも見つけやすいです。

ボランティアをガクチカのエピソードに用いると、行動力や他者・社会への貢献意欲などがアピールできます。


ただし、ただ何となくボランティアに参加するのではなく「どのような目的でそのボランティアに参加しようと思ったのか」「なぜそのボランティアを選んだのか」「ボランティアから何を学んだのか」を説明できるようにしましょう。


卒論に勢力的に取り組む

理系の学生や、卒論が課されている学生は卒論に精力的に取り組むことがおすすめです。


特に、理系の学生の場合、卒論の研究テーマと志望動機をつなげると説得力のあるガクチカ・志望動機となります。

「なぜそのテーマに興味を持ったのか」「なぜその学部・学科を選んだのか」「研究の成果・そこから学んだこと」「研究から学んだことを社会でどのように活かしていくのか」を伝えられるようにしましょう。


裁量権のあるアルバイトにチャレンジ

裁量権のあるアルバイトにチャレンジするのもおすすめです。

バイトリーダーを任せてもらえる飲食店のアルバイトや、営業の個人成績が出る家電量販店でにアルバイトなど、自分で行動をおこせるアルバイトは多くあります。


ただし、バイトリーダーのエピソードや営業経験は多くの学生がガクチカに用いるエピソードでもあります。

自分の強みをどのように活かしたのか、店にどのような利益をもたらしたのか、なぜその取り組みをしようと思ったのか深掘りし、個性を出すことも重要です。


暇な期間が長い場合は留学もおすすめ

大学1・2年生でまだ時間に余裕がある場合は、留学をするのもおすすめです。

自分と全く違った価値観の人が多い環境で、普段とは違う言語を用いて生活することで、自分の強みや弱みも見えやすくなります。

また、様々な国の人とともに活動をしたエピソードでは、協調性や柔軟性、行動力がアピールできます。


長期留学でなくても、夏休みの短期留学や語学留学でも十分にガクチカに使えます。

余裕がある場合は、留学に行ってみるのもおすすめです。


【ES版】ガクチカの例文を一挙紹介


最後に、総合商社や総合デベロッパー、大手金融機関の内定者が実際に使用していたガクチカを紹介します。


部活動のガクチカ①


部活動で部員全員が自然と相互に高め合える練習システムを作り上げた。今までレギュラーに上がれず、遂に3年生で初めて出場した試合では、圧倒的な敗北をして挫折を経験した。敗因を分析した際に、練習で上級生のみが優先され、下級生の成長が促されないばかりか上級生の欠点も改善できないままである点が大きな要因だと考えた。そこで、成長するまで時間を要した私ならば、部員全員の気持ちを汲みながら問題解決できると思い行動した。まず、練習の際上級生と下級生が同じコートで練習するよう割り振りを行なった。次に上級生に対して、下級生への指導がプレーを振り返る機会になり、技術力向上にもつながると説得し、自身も積極的に下級生に対して指導する姿勢を見せた。その結果、上級生が自然と下級生に指導するようになり、部員全員の技術改善を達成できるシステムを導入することができた。これは、自身が引退した今でも残り、効果的に活用されている。


部活動のガクチカ②


所属する準硬式野球部で32年ぶりの2部昇格を果たした経験だ。これは12人の部活動で私が1年生の冬から取り組み、2年生の春に2部昇格を果たした経験である。当時は二つ課題があった。一つはチームに目標がなかったことだ。皆勝つ気はありながら、引っ張る人が上の世代にはいないと思ったため、私自身の勝ちたいという思いを伝え、チームの目標を勝利に統一した。二つ目の課題は選手の主体性をどのように引き出すかという点だ。世代に関わらず選手全員が目標を自分事と捉え、組織でぶつからないと勝てないと私は考えたため、先輩や同級生にチームに貢献できる役割を聞き、その役割を依頼することで全員のチームへの貢献度を高めた。これによって選手の主体性を引き出し、チームが勝つために個人が努力できる強い組織になることができた。その結果チームの目標を達成し、個人としては周囲を巻き込み、組織の先頭に立つやりがいや難しさを体験することができた。


アルバイトのガクチカ


ゴルフ未経験ながらキャディアルバイトで年間顧客満足度1位獲得したこと。

勤務1年目の顧客満足度は30名の従業員中28位であった。原因はコースの理解不足、20-80歳の幅広い年齢層の顧客への接客力の欠如であった。そこで①勤務後に18コースのグリーンの芝(ボールの滑り、曲折具合)を分析②約300名の顧客情報(性格、体調、癖)を先輩にヒアリングして纏めた。これにより正社員に匹敵する詳細なコースの情報、お客様のニーズに合わせた接客力(腰が悪い方のホールに入ったボールを率先して拾う、初心者の方には抜け目なく情報提供等)を習得した。結果として4年間で20名のベストスコア更新に貢献し、年間顧客満足度1位を2年連続獲得した。結果以上に、「君ともう一度回りたい」「君のお陰でベストスコア取れた」とお客様に仰っていただく等、自身の努力でお客様に「笑顔」を提供できたことに非常に達成感を感じた。


サークルのガクチカ


小学生サッカークラブ大会の企画運営を行うサークルで、初めて大会独自のルールを導入したことだ。小学生の大会後アンケートの満足度を向上させるため、ルール変更を試みたが大会に参加する20チーム中、半分以上のチームの代表者には納得してもらえなかった。そこで、より多くの子供たちに競技の魅力を発信したいという想いを伝えるだけでなく、相手の期待値以上の準備をすることで言葉に厚みを持たせ、大会への強い当事者意識を示そうと考えた。具体的には地域のプロ選手や審判員の方に自ら協力を仰ぎ、多角的かつ客観的にルール作成を行った。結果、全てのチームに独自ルールを認めてもらい、アンケートでは歴代最高の満足度を獲得できた。


長期インターンのガクチカ


1日30人に断られながらも1年間続けた長期インターンシップでの営業経験だ。私は営業力をつけたいという思いで営業の最難関と言われる訪問営業に挑戦した。しかし、アポなしの突撃営業のため、訪問してすぐに信頼を獲得することは難しく、成果報酬というシビアな環境で最初の方は契約が取れず苦しい時期が続いた。その中で私は原因を具体化するために、契約が上がっている人の振る舞いやフレーズを模倣し、自分の音声データと比較することで毎日繰り返し仮説検証を行い続けた。また、信頼関係を構築するためにお客さんの会話に傾聴することを意識し、お客さんも気付いていない潜在的ニーズを掘り起こすことに注力した。以上のように毎日少しずつ改善していくことで3ヶ月目以降少しずつ契約が取れるようになり、最終的にはインターン生の中でtop10の売り上げを上げて社内で表彰された。この経験から、目標達成のための【徹底的な実行力】と【継続力】が得られた。


ボランティアのガクチカ


国際ボランティアサークルの組織運営においてOBに助成金の出資を募り、資金不足を解消した経験だ。コロナの影響で部員数が例年と比べ大幅に減少、それに伴い、活動資金の不足という現状があった。私は「貴重な国際ボランティアの機会をなくしたくない」という想いがあった。そこで活動資金を確保するためにOBに助成金を募ることにした。しかし、OBからは「当事者の部員で解決するべきだ」と一蹴された。私は部員とOBの間に信頼関係がないことが原因と考え、交流を通して部員とサークル活動に興味を持っていただく目的でOB会を開催する提案を部員に行った。部員にはOB会を開催する重要性を伝え、協力を仰いだ。OBには初対面の方々にもアポイントメントを取り、直接コミュニケーションを取って参加をお願いした。結果、65名の部員と22名のOBが参加してくださり、信頼関係の構築を達成した。また助成金の出資者は16名を達成し、資金不足は解消された。


学園祭実行委員のガクチカ


学園祭実行委員として2年に亘り企業への営業活動を行い、協賛企業獲得に注力した。学園祭への思い入れから将来的な維持可能性を追求していたが、組織は毎年約40万円の赤字を計上していた。このギャップに危機感を抱き、例年固定化しつつあった協賛金収入増加に取り組んだ。まず、現状分析のための企業への聞き取りの結果、提案内容への満足度の低さが判明した。他方で、目標達成の為に周囲のメンバーに協力を求めたが、現状維持志向の強いメンバーを巻き込むのは困難であった。そこで私は彼らとの対話を通じてニーズを把握しつつ高い目標を共有し、彼らのやる気を引き出すことに成功した。それを踏まえ、例年未対応だった企業ニーズを満たす提案によって、協賛メリットを提示した。インパクトの大きさに囚われるのではなく相手のニーズを見抜いてアプローチしたことにより企業からの高評価に繋がった。結果、全体で60万円の増収に繋げることが出来た。



 


Prime.N Salon では、就職活動を本気で取り組む学生に向けたオンラインサロンを運営しています。オンラインサロンでは、1対1のメンター制を基本にして、ESの添削や、面接練習、総合商社や総合デベロッパー社員にお話を聞く集団模擬面接イベントなどを行っています。


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